こんにちは。
10年でサイドFIREを目指すサラリーマンブロガーのアナサです。
みなさんFIREという言葉をご存じでしょうか。
Financial Independence Retire Earlyの略で、株や不動産からの収入(不労所得)が生活費を上回ることで経済的自由、働かなくてもいい自由を獲得して早期リタイアした状態のことをいいます。
働かなくても生活できるなんてすごすぎる!そんなことできるならぜひ目指したい!
と誰しもがそう思いますよね。
しかしFIREの状態を達成するためには多額の貯蓄が必要となるため、そう簡単ではありません。
年間生活費が400万円(月約33万円)だと、1億円相当の貯蓄が必要になります。
普通にサラリーマンの収入だけでは非現実的な貯蓄額です。
そこですべての生活費を不労所得から賄うのではなく、少しの労働と不労所得で生活費を賄うことで、フルタイムの労働よりも金銭的にも時間的にも余裕を獲得した状態の「サイドFIRE」が注目されています。
この記事では、サイドFIREのメリットデメリットとモデルケース、サイドFIREまでのステップ、そして私がサイドFIREを目指す理由についても紹介します。
サイドFIREは自由な状態になる手段であって目的ではないので、サイドFIRE後の人生を充実したものにするためにも、個人の価値観にあわせて、なぜサイドFIREを目指すのか、目的を明確にすることが重要です。
- サイドFIREのメリット、デメリット
- サイドFIREまでのステップ
- 私がサイドFIREを目指す理由
サイドFIREのメリット、デメリット
サイドFIREのメリット
サイドFIREはより少ない金額(=より早い期間)で達成可能
なんといってもサイドFIREの最大のメリットはより少ない金額で達成することが可能ということです。
年間生活費400万円(月約33万円)を完全に資産からの不労所得で賄おうとした場合、年利4%だと1億円相当の資産が必要となります。
しかしサイドFIREで例えば月10万円を労働所得で得るとした場合、残りの23万円(年間276万円)を不労所得から賄う必要があるため、年利4%の場合必要な資産は6900万円となります。
完全に不労所得で生活費を賄う場合より、3100万円も必要な資産の金額が少なくて済みます。必要な金額が少ない分、より早く達成することが可能となります。
サイドFIREはやりたい労働で社会との関係を維持できる
完全に労働しないという状態になってしまうと、時間を持て余してしまいただただ暇になってしまうことに加えて、社会との関わりがなくなり、人生のハリが失われてしまう可能性があります。
そういう状態になったことがないのでわかりませんが、世の中のお金持ちの方は、もう働かなくてもいいのに何かしら事業を立ち上げたりして社会に貢献しようとするそうです。
結局自分は社会の役に立っているという居場所が欲しくなるのかと思います。
サラリーマン時代では生活するために働かなくてはいけませんが、サイドFIREを達成することで、生活のためではなく、社会に貢献する本当にやりたい仕事に軸を置いて充実した人生を送ることができます。
必要な場合、再度労働に復帰することができる
必要以上に生活費が必要になったり、資産からの収入が減ってしまった場合、また生活のために労働が必要になってしまう可能性があります。
いざ生活のためにまた仕事をせざるを得ない状況になってしまった場合、完全にリタイアしてしまった状態だと労働に対する能力が損なわれていたり、社会とのつながりが失われてしまう可能性があることから、労働環境に復帰するのが困難となることが考えられます。
ある程度労働に復帰できる能力や機会を維持するという観点からも、サイドFIREで適度に働くというのは一つメリットとして挙げられます。
サイドFIREのデメリット
生活を維持するために引き続き働き続ける必要がある
サイドFIREの最大のデメリットは、引き続き生活のためにある程度仕事をしなければならないという点です。
「生活のために働く」というのを辞めるためのサイドFIREなのに、本末転倒なのではないか?という意見もあるかと思いますが、フルタイムで働くときと比較すると稼がなければいけない金額が下がりますので、時間と仕事量、仕事の選択肢という観点で明らかに自由度が高い生活を送ることができます。
「生活のために働く」というとデメリット感がありますが、少なくともやりたい仕事を必要なだけ行うという選択する幅が広がることは、人生の豊かさにつながると考えています。
ケガや病気で働けなくなった場合のリスク
生活費の一部を労働から得ているため、いざケガや病気などで働けなくなってしまった場合に、生活に支障をきたす場合があります。
特に保障とかがあるわけではないというケースが多いと思いますので、労働からの収入がなくなってしまった場合、その分を直接支出を抑えるか、資産側を切り崩すかで対応する必要があります。
できれば体、体力を使う労働ではなく、PC等の作業で収入を得られる働き方が望ましいと考えます。
相場の影響で資産が目減りするリスク
サイドFIREでは資産からの収入も生活費の一部にあてています。
株式投資などは相場の影響で資産総額が大きく上下しますので、もし暴落相場となってしまった場合、資産が大きく目減りしてしまい、生活費に影響を及ぼす可能性があります。
残念ながら相場の影響を0にすることはできないので、減配による収入減少のリスクが小さい複数の高配当株に分散投資して、全体で4%相当の配当収入を維持する形が望ましいのではないかと考えています。
サイドFIRE達成後のデメリットは発生してしまうと精神的ダメージがかなり大きいです。ある程度発生しても生活には影響が生じないよう、余裕のある設計が重要です。
サイドFIREまでのステップ
サイドFIREを達成するためには資産を増やす必要があります。
資産は収入と支出の差になるので、資産を増やすためには支出を最小化し、収入を最大化する必要があります。
支出を減らす
支出を減らすというのは、必要以上な贅沢をしないというのもありますが、まずは見直しても生活の質が下がらない部分について、支出を抑える必要があります。
代表的なものとしては
- 通信費(携帯代を格安SIMに見直す)
- 保険料(不必要な保険を解約する)
- 生活必需品の買い物(楽天などネットを活用しお得に買い物する)
があげられます。
特に通信費は例えば格安SIMに見直すことで、月々数千円の見直しが可能になります。
格安SIMに変えたからといって生活の質が落ちるわけではないので、ここは真っ先に見直すべきところになります。
手続き等面倒だという気持ちはわかりますが、一度見直すとあとはずっと恩恵を得ることができるので、早めに見直すことをオススメします。
収入を増やす
労働収入を増やす
労働収入を増やすとは、自分で働いて稼ぐお金を増やすということです。
サラリーマンの場合は、残業すれば残業代がもらえるという場合もあるかもしれませんが、基本的に自分で基本給を上げるようコントロールすることは困難です。
そこで重要となってくるのが副業による収入を増やすことです。
副業で収入を増やすことにより、資産増加のスピードを上げることができます。
また本業のみでサイドFIREした場合、次の労働収入をどうすべきか、その時点で悩むことになります。
副業をすることで、サイドFIREを達成するまでに、サイドFIRE後の労働収入減としたい自分が好きな仕事を見つけられる可能性があります。
ただし、一日の時間は有限です。副業をする場合その分の時間が増えるわけではないということを認識する必要があります。
本業に加えて副業をするということは、何かを辞めて副業のための時間を捻出する必要があります。
資産収入を増やす
毎月の収入と支出の差を資産運用に回すことで、資産収入を得ることができます。
株式投資などの資産運用は増えることがあれば減ることもあるので、その点を念頭において少しずつ長期的に積み上げていくということが重要です。
収入を増やすのは難しいですが、支出を減らすのは簡単です。生活の質に影響しないコストはガンガン減らしていきましょう!
サイドFIREを目指す理由
最後に私がサイドFIREを目指す理由について簡単に語らせていただきます。
私は某一部上場の大企業で働いています。大企業の古い体質ではありますが、特別悪いブラックな環境でもなく、給料もそれなりにあり、仕事も志の高い内容ということでやりがいも感じているところがあります。
しかし、度々60歳、65歳で定年退職される方の姿を見て、みなさんいい会社生活だったとスピーチはされていましたが、自分に置き換えたときに果たして60歳まで会社で働いて退職して幸せかしっくりこなかったというのがきっかけです。
60歳になって自由になるのも遅すぎると思いますし、子どももほぼ手を離れてる状態で時間が出来ても仕方がないと思っています。
もっと若い時期から自分のやりたいことに自由に時間を使ってみたい。そして家族との時間もできるだけたくさん確保したい、そういう思いからサイドFIREを目指そうと活動を始めました。
「現状に満足しないなら今すぐやめて満足する人生を歩んだ方がいい」
というご意見もあるかと思いますが、子どもも3人いるしリスクを取る勇気が持てないので、少し時間がかかってでも長期的にサイドFIREという形を目指していこうと考えています。
専業主婦の家内と3人子持ちの私の場合、サイドFIREまでにいくら必要か、サイドFIREゴール設定の記事についてはこちらの記事を、ゴール達成のための10年計画についてはこちらの記事をご参照ください。
現実的な範囲で資産も積み上げて、副業のブログもコツコツ継続しながら長期で達成できるよう頑張っていきます!
まとめ
本記事ではサイドFIREに関する解説とメリット、デメリット、そして私がサイドFIREを目指す理由について紹介しました。
サイドFIRE達成に向けて長期的に一歩一歩前進していきます!
またサイドFIRE達成後にはどんな仕事で残りの生活費を支えていきたいのか、第2の人生のスタートを具体化できるよう情報収集と発信を続けていきます。