ランニング知識

成功者には朝ランを習慣にしている人が多いのか?その理由とメリット

成功者と朝ラン習慣の関係

成功者は朝ランしてるってイメージがあるけど実際どうなんだろ?

朝の澄んだ空気の中、ランニングをすると爽快な気分になれます。周りの人を見渡したり、ネットの情報を見ると「成功者は朝ランを習慣にしている」というイメージがありますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?

この記事では、その疑問に答えるべく、朝ランと成功者の関係性を解説!

更に朝ランのメリット、そして初心者が朝ランを習慣化するコツについても紹介します。

朝ランに興味を持ち始めた方でも共感しやすいよう、筆者自身の体験も交えながらお伝えします。ぜひ最後までお付き合いください。

成功者に朝ランしている人が多い理由に納得すると思います!

執筆者紹介

  • 40代、妻と3人に子どもをもつ会社員ランナー
  • ラン歴3年目でフルマラソンには2回出場(自己ベスト:4時間37分20秒)
  • 学生時代は小学校のサッカー部以外に運動部の経験は無し

ランナーとしてはまだまだ初心者だからこそ、これからはじめる人に寄り添った発信ができると思います。

本サイトのミッションは、このサイトを通じてたくさんのに楽に楽しくランニングはじめてもらうこと。ランニングをはじめた方はぜひコメント欄から「ランニングはじめました」の一言でいいので、教えていただけると嬉しいです!

なぜ“成功者=朝ラン”という図式が定着したのか?

できる人はランニングしている

多くのビジネス書や自己啓発本で「成功者の朝の習慣」が取り上げられ、その中で朝のランニングが頻繁に登場することから、この図式が広まったと考えられます。

忙しい経営者ほど運動習慣があるという調査結果もあり、実際に「経営者には週4日以上運動している人が多い」というデータも報告されています(参考:経営者に運動してる人が多い?理由やメリットを紹介)。

ここでは、データと背景の両面から「成功者=朝ラン」のイメージが定着した理由を探ってみましょう。

成功者に共通する運動習慣の実態データ

「本当に成功者は運動しているのか?」という疑問に答えるため、まずはデータを見てみましょう。

ある調査では、30~40代ビジネスパーソンを対象にランニング習慣の有無と役職の関係を調べています。

その結果、週3回以上・半年以上ランニングを継続している人(ランニング習慣あり)のうち約57.1%が管理職・経営者だったのに対し、全く走らない人では44.2%にとどまりました(参考:“できる人”は、ランニングを習慣化している!…アンケート調査で明らかに(1))。

この差は決して小さくなく、ランニング習慣がある人の方が管理職以上の割合が高いことを示唆しています。

もちろん「走るから出世する」のではなく、もともと向上心や自己管理能力が高い人がランニングも習慣化しており、その結果として役職者に多いとも解釈できます。

実際、国の統計でも似た傾向がみられます。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(2019年)によれば、年収600万円以上の男性で運動習慣がない人の割合は61.7%と、年収200~400万円未満の男性(70.6%)より低いことが分かりました(女性も同様の傾向)(参考:経営者に運動してる人が多い?理由やメリットを紹介)。

忙しい高収入層ほど運動する余裕がないイメージとは裏腹に、むしろ収入や役職が高い人ほど運動習慣を持っている割合が高いようです。こうしたデータから、「成功者=運動習慣あり」という図式には一定の根拠があるといえるでしょう。

朝ラン習慣が注目される背景

では、なぜ運動の中でも「朝のランニング」が成功者の習慣としてクローズアップされているのでしょうか。その背景には、メディアや有名人による影響があります。

例えば、脳科学者の茂木健一郎さんは10年以上にわたり朝ランを習慣化しフルマラソンにも何度も参加しています(参考:茂木健一郎が説く・経営者がランニングする理由)。

茂木さんは「アクティブに働く人(ベンチャー経営者など)にはランニングを習慣化している人が多い」と指摘しており、ビジネスパーソンにとってランニングが単なる偶然以上の意味を持つことを示唆しています。

このような発言や、成功者本人たちが語る朝のルーティンの中でランニングがしばしば登場することで、「成功者は朝走っているらしい」というイメージが世間に浸透していきました。

朝ランは特別な器具や場所を必要とせず誰でも始めやすい運動であり、「時間管理能力が高い人ほど朝の時間を有効活用している」という成功者像ともマッチします。

そのため、「成功したければ朝ランを習慣にしよう」といったフレーズが一人歩きするほど、この図式が定着したと考えられます。

朝ランがもたらす主なメリットとは?

成功者が朝ランを習慣にしている背景には、朝ランがもたらす数多くのメリットがあるからだと考えられます。

朝のランニングは健康面での効果はもちろん、メンタル面や仕事のパフォーマンスにも良い影響を与えると言われます。

ここでは、朝ランのメリットを大きく「身体面」と「メンタル・仕事面」に分けて見ていきましょう。それぞれのメリットを知れば、初心者でも「自分もやってみようかな」と前向きな気持ちになれるはずです。

身体面でのメリット:健康的な生活リズムと体力向上

朝ランニングを習慣にすると、まず身体面で多くの恩恵を受けることができます。適度な運動は運動不足の解消や体調管理に有効であり、心身のリフレッシュ効果やストレス解消にもつながるとされています(参考:経営者には運動する人が多い?いつどんな運動をしているかご紹介)。

特に朝の時間帯に走ることで1日の生活リズムが整い、体内時計をリセットする効果があります。

朝日を浴びながら体を動かすとセロトニン(覚醒や幸福感に関与する脳内物質)が分泌され、その後夜には睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促してくれるため、夜の睡眠の質向上にもつながります。

睡眠の質が向上すれば朝の目覚めも良くなる。まさに好循環です!

実際、科学専門誌『Scientific Reports』に掲載された2024年の研究では、早朝にランニングすると夜間の血圧が下がり、よく眠れるようになることが報告されています(参考:「朝ランニング」で睡眠の質と仕事の生産性が向上する? 初心者が知っておきたい、効果的な時間・距離・食事のタイミング)。

十分な休養が取れるようになれば日中のコンディションも上向き、疲れにくく集中力の続く体を作ることができます。

また、朝は空腹の状態で走ることで脂肪燃焼効果が高いとも言われます(参考:夜のランニングのメリット・デメリットは?効果的なランニングのための注意点やポイントを解説!)。

蓄えられた体脂肪をエネルギー源として効率よく消費できるため、ダイエットや体重管理にも朝ランは有効です。

実際に私も朝ランを続けることで、無理なく自然に体重を落とすことができました

そして何より、朝の澄んだ空気の中を走ることで感じる爽快感は格別です。「朝走ると一日中エネルギッシュに過ごせる」という人もいるほどで、運動後の心地よい疲労感と達成感が、その日一日の活力源になるでしょう。

メンタル・仕事面でのメリット:集中力アップとストレス解消

朝ランにはメンタル面や仕事のパフォーマンス向上にも大きなメリットがあります。朝の運動によって交感神経が程よく刺激されると脳が活性化し、集中力や思考力が高まるとされています。

実際に、「朝は最も生産性が高い時間帯」と言われることがありますが、そこに運動を組み合わせることでさらに頭が冴え、仕事や勉強への良いウォーミングアップになるのです。

また、朝に体を動かすことでその日一日のやる気がアップすることも分かっています(参考:夜のランニングのメリット・デメリットは?効果的なランニングのための注意点やポイントを解説!)。

朝ランで体と脳が目覚めると「今日も一日頑張ろう!」という前向きな気持ちになりやすく、結果的に仕事の生産性向上につながります。

さらに興味深いのは、ランニングが脳の創造性やひらめきにも寄与する点です。茂木健一郎さんによれば、人間の脳には「デフォルト・モード・ネットワーク」という、何もしていないときに活動する回路があり、ランニングはそれを活性化する最適な手段の一つなのだそうです。

実際、ぼーっとジョギングしている最中にふと良いアイデアが浮かんだり、考えが整理された経験はありませんか?

茂木さんも「走っているうちに次にやるべきことが明確になったりするのはこのデフォルト・モード・ネットワークのおかげ」だと述べており、ランニングには脳をオフにして情報を整理し、新たな発想を得る効果があるとしています。

クリエイティブな発想や問題解決が求められるビジネスリーダーほど、この効果を実体験としてうまく活用しているのではないかと思います。

メンタルヘルスの面でも、朝ランはストレス解消に役立ちます。一定のリズムで走る有酸素運動はリラックス効果をもたらし、ランニング後には幸福感をもたらすエンドルフィンが分泌されるため、爽快な気分で一日をスタートできます。

気持ちが前向きになることで、仕事上のプレッシャーにも冷静に対処しやすくなります!

加えて、ランニングを習慣化すると小さな達成感を積み重ねられる点も見逃せません。

今日は昨日より長い距離を走れた、先週よりタイムが縮まった――そうした達成体験の積み重ねが自己効力感や自信となって蓄積されていきます。実際、経営者などはこの達成感によって得られる自信が仕事にも良い影響を与えることをよく知っており、心身ともに万全な状態で事業に臨むために意識的に運動を取り入れているのです。

朝ラン習慣によって得た自信や安定したメンタルは、ビジネスの現場で大きな武器になるに違いありません。

朝ラン習慣のある人は、朝ランが仕事にも人生にもいい影響を与えることを体験から知っており、うまく活用しているんです!

成功者たちの朝ラン習慣【実例紹介】

成功者たちの実例紹介

ここで、実際に朝ランを習慣に取り入れている成功者の例をいくつかご紹介しましょう。

日本の著名人から海外のトップ経営者まで、朝のランニングや運動を日課としている人は少なくありません。それぞれのエピソードに触れると、「やっぱり成功する人はやっているんだな」と感じると同時に、自分も挑戦してみようというモチベーションが湧いてくるかもしれません。

日本の成功者の朝ラン習慣エピソード

日本に目を向けると、ビジネス界や文化人にも朝ラン愛好者が多くいます。先ほど触れた茂木健一郎さんはその一例で、48歳の時に健康不安をきっかけに朝ランを始めて以来、毎朝走る生活を続け何度もフルマラソンに挑戦されています(参考:茂木健一郎が説く・経営者がランニングする理由)。

「脳を鍛えるには運動しかない」(ハーバード大学のレート教授の著書)という言葉がありますが、まさに脳科学者自ら実践しているわけです。茂木さんは朝ランを通じて体調管理だけでなく脳の冴えも得ているのでしょう。

また、世界的な小説家である村上春樹さんも有名なランナーです。村上さんは執筆業と並行して30年以上にわたりほぼ毎日1時間のランニングか水泳を生活習慣にしてきたそうです(参考:集中力が9割 – なぜ村上春樹さんは毎日走るのか? –)。

エッセイ『走ることについて語るときに僕の語ること』でもランニングへの思いを綴っていますが、毎日コツコツと走ることで得られる持久力・集中力こそが、小説を書く上でも大事な資質であると語っています。

実際に村上さんは世界各地の市民マラソン大会にも度々参加しており、作家業の傍ら朝のトレーニングを欠かさない生活を送っているのです。

「小説家にとって最も重要なのは才能だが、それを支えるのは体力と持続力だ」と村上さんは述べていますが、その言葉通り走る習慣が創作活動の原動力になっているのでしょう。

その他、日本の経営者にもランニング好きが少なくありません。例えば、楽天グループの三木谷浩史社長はトライアスロンに挑戦するほどのスポーツマンですし、星野リゾート代表の星野佳路さんも仕事の合間を縫ってトレイルランニングを楽しむことで有名です。

直接「朝ラン」かどうかは人それぞれですが、多忙な中でも意識的にランニングの時間を確保している経営者は多い印象です。彼らは口を揃えて「走ることでビジネスにも良い効果がある」と語っており、経営者同士のコミュニティでランニングイベントが開催されるケースもあります。

日本においても、ランニングは単なる趣味を超えて自己管理能力や行動力の象徴として成功者に浸透していると言えます。

海外の成功者の朝ラン・朝運動エピソード

海外に目を向けると、更に多くのトップリーダーたちが朝の運動習慣を持っています。

マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は毎朝ルームランナーで1時間ほど汗を流しながら教育系DVDを見るのが日課だと語っています(参考:How Bill Gates and Jeff Bezos Get More Done Every Morning: The Law of First Things)。これにより最新の知見を学びつつ健康も維持して、一石二鳥の朝時間を過ごしているとのことです。

Twitterの創始者ジャック・ドーシー氏も有名な朝型人間で、朝5時半に起床後30分の瞑想を行い、その後約10キロのランニングに取り組むことを明かしています(参考:成功者の習慣 モーニングルーティンからナイトルーティンまで)。ドーシー氏はこの習慣のおかげで一日をクリアな頭でスタートでき、生産性が高まると述べています。まさにIT業界の成功者らしく、最新テクノロジー同様に自己管理術にも余念がないようです。

さらに、スターバックス元CEOのハワード・シュルツ氏は早朝にサイクリングをすることで知られていますし、Appleのティム・クック氏も朝4時台に起床してジムで汗を流した後に仕事のメールチェックを始めるといいます。

アマゾンのジェフ・ベゾス氏は「毎晩8時間の睡眠を死守し、自然に目覚めた朝にゆったりコーヒーを淹れる時間を大切にする」ことで有名ですが(参考:大きな成功を収める人が実践する、朝の5つの習慣)、そうした十分な休養と朝のルーティンがあるからこそ日中に最大限の力を発揮できるのでしょう。

これら海外の成功者たちの例からも分かるように、多くのトップリーダーが朝の時間に運動を組み込んでおり、それが自己管理やビジネスの成果に直結していると考えているようです。

「成功者ほど朝早く起きて運動している」というイメージは、彼ら自身の発信によって裏付けられていると言えます。

朝ランを始めるためのステップとコツ【初心者向け】

朝ラン開始のステップとコツ

メリットが色々あるのは分かったけど、朝ランを習慣にするのはハードルが高そう…

と感じる方も多いでしょう。

確かに、朝早く起きて走る生活は最初は少し大変かもしれません。

しかし、いくつかのステップとコツを押さえれば、誰でも無理なく朝ラン生活を始めることができます。ここでは、ランニング歴3年の筆者が初心者時代に実践して効果があった方法や、専門家がおすすめする朝ラン習慣化のポイントをご紹介します。

まずは無理のないペースでスタートしよう

朝ラン初心者にとって大切なのは、頑張りすぎずハードルを下げて始めることです。

いきなり長距離を走ろうとしたり毎日走ると決めたりすると、体も心も疲れて挫折しやすくなります。

挫折せずに楽に続けることが最も大切です!

そこで、最初は「週に1~2回、10~15分のウォーキングや軽いジョギングから」など無理のない目標を設定してみましょう。朝の体が重ければ、ランニングではなくラジオ体操や軽い散歩から始めてもOKです(参考:成功者の習慣 モーニングルーティンからナイトルーティンまで)。

大事なのは「朝に体を動かす習慣」を作ることであり、走る距離やスピードは二の次で構いません。最初は朝に近所を5分歩くこと、そういうスタートでも十分です。それでも十分に目が覚めてスッキリしたのを感じると朝外に出るのが楽しみになってきます。

慣れてきたら少しずつ時間や距離を延ばせばよいので、まずはハードルを低く設定して成功体験を積むことを意識しましょう。

次に、前日の夜の準備も習慣化成功の鍵です。朝起きてから走るまでのハードルを下げるために、ランニングウェアやシューズは寝る前に枕元に用意しておきましょう。こうすることで朝の「支度が面倒…」という気持ちを減らせます。

また、夜更かしをせず十分な睡眠をとることも重要です。睡眠不足だと当然朝起きられません。可能であれば夜は早めに就寝し、少なくとも6~7時間(理想的には8時間(参考:大きな成功を収める人が実践する、朝の5つの習慣))の睡眠時間を確保しましょう。

Amazon創業者のジェフ・ベゾス氏も毎晩8時間睡眠を心がけているといいます。人によって必要な睡眠時間は違いますが、自分がスッキリ目覚められる睡眠時間を確保することが、朝ランへの第一歩です。

朝ラン習慣を定着させるための工夫

朝ランを始めた後、それを習慣として定着させる工夫も大切です。まず、スケジュールに朝ランの時間を組み込んでしまうことをおすすめします。

忙しいと「今日は時間がないからやめておこう」となりがちですが、最初から予定表に組み入れておけば継続しやすくなります。経営者向けのアドバイスでも「忙しい人ほど運動の時間を意識的に確保することがポイント」とされています(参考:経営者には運動する人が多い?いつどんな運動をしているかご紹介)。例えば「平日は毎週○曜日の朝7時に30分走る」と決めてしまい、仕事のスケジュールと同じように扱うのです。

私も最初は5時半から30分は朝ラン時間にしていました。5時半なら予定が入ることもないですし、時間を決めることでサボりにくくなります!

また、目標を設定してモチベーションを維持するのも効果的です。例えば「1か月後に5km走れるようになる」「3か月後に体重を◯kg減らす」など具体的な目標があると励みになります。

さらには思い切って大会イベントにエントリーするのも手です。初心者向けのマラソン大会やファンランイベントに申し込めば、「完走するぞ」という目標ができますし、仲間と一緒に練習する機会も増えます。

実際、ランニングを続けている人たちは大会出場を目標に練習を楽しんでいるケースが多いです。筆者も初めて5kmのファンランに参加した際、沿道の声援や達成感に感動し、「これからも走り続けたい!」という強いモチベーションを得られました。

「マラソン大会ってきついんでしょ?」と思っている方は誤解しているかもしれません。全国には楽しいマラソン大会がたくさんあります。こちらの記事で紹介していますので、ぜひマラソン大会の魅力に触れてみてください!

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さらに、ランニング仲間やコミュニティを見つけるのも継続の助けになります。会社の同僚で興味のある人を誘ってみたり、SNSで「朝ラン部」のようなグループに参加したりすると、一人ではない安心感と適度な刺激が得られます。

記録アプリでお互いの走行距離をシェアし合うのも楽しいでしょう。誰かと励まし合うことで三日坊主を防ぎ、「次も頑張ろう」という気持ちをキープできます。

朝ラン初心者が注意すべきこと【体調管理・安全対策】

初心者が気を付けるべきポイント

朝ランを始めるにあたり、健康面・安全面での注意点も把握しておくことは大切です。特に40代以降の方や運動習慣がなかった方は、無理をするとケガや体調不良につながる恐れがあります。

以下に、朝ラン初心者が気を付けるべきポイントをまとめました。適切な対策をとれば不安なく朝ランを楽しめますので、しっかりチェックしてください。

低血糖や貧血に注意し、体を目覚めさせてから走る

朝起き抜けの運動では、低血糖症状やめまいに注意が必要です。空腹状態のままいきなり激しく走ると、血糖値が下がりすぎて気分不良やふらつきを起こすことがあります。特に普段朝食を抜いている人や糖質制限中の人は要注意です。

すくなります。

脂肪を燃焼するチャンスなのに糖分を摂取するってどうなの?

とダイエット目的の場合はと思うかもしれませんが、ウォーキングや軽いジョギングなら朝は空腹のままでもそこまで気にする必要はありません

私も朝起きて水だけ飲んで走り出します。10kmでも特に補給はしません。

20kmのランニングなど長距離でエネルギー切れが心配される場合は、エネルギーを補給した方が安心です。防止策としては、走る前にバナナや100%フルーツジュースなどを少量摂取しておくと良いでしょう。

起きてすぐは血糖値が低いので、エネルギーとなる糖が無く、脂肪が燃焼されや

また、起床直後は体温も血圧もまだ低い状態なので、ストレッチや軽い体操で体を目覚めさせてから走り始めるようにしましょう。

急に全力で走り出すと心臓にも負担がかかります。筆者も走る前に5分ほどストレッチをするようにしていますが、体がほぐれてスムーズに走り出せるのでおすすめです。

走っている最中に「少しフラッとするな」「調子が出ないな」と感じたら、無理せず立ち止まって休憩してください。

朝はただでさえ低血圧気味で眠い時間帯ですから、体調のサインに敏感になることが大切です。特に夏場の朝は脱水症状にも注意しましょう。起床時は軽い脱水状態になっているので、走る前にコップ一杯の水を飲む、必要に応じてスポーツドリンクを携行するなど、水分補給も忘れずに行ってください。

ランニング中の水分補給については、こちらの記事でも解説しています。

安全対策とマナー:無理をしない・周囲に配慮する

朝ランを習慣化する上で、安全面の配慮基本的なマナーも心がけましょう。

まず、無理をしないことが何より大事です。コンディションが悪い日は思い切って休む、痛みがあるときは無理に走らず早めに医師やトレーナーに相談するといった判断が、自分の身を守ります。

頑張り屋さんほど「休むのはサボりだ」と考えがちですが、長く習慣を続けるには休息も含めて計画することが成功の秘訣です。

また、早朝とはいえ車や自転車は走っていますし、通勤通学の歩行者もいます。走る際は周囲への配慮も忘れずに。

  • イヤホンの音量は下げて周囲の音が聞こえるようにする
  • 歩道では歩行者を優先する
  • 狭い道で人とすれ違うときは減速する

など安全第一でランニングしてください。

夜ほどではありませんが、冬場など暗い時間に走る場合は反射材付きのウェアやライトを身につけると安心です。明るい色のシャツを着るだけでも視認性が上がります。

朝ラン習慣で人生に起きた変化(筆者の場合)

ランニングで得られた効果

朝ランを始めてからの変化について、筆者自身の経験も少しご紹介。

私は子どもの頃はどちらかというと運動は苦手。社会人になっても運動習慣もゼロの生活を送っていました。

夜遅くまで仕事をして朝はギリギリに起きる…という毎日でしたが、健康診断で脂肪肝と体重の増加を指摘されたのを機に一念発起。3年前から朝のジョギングをはじめて朝ラン習慣を定着させました。

最初の1週間ほどは早起き自体がつらく、「今日はやめておこうかな」と何度も挫けそうになりました。朝走って仕事をするのも疲労がたまって逆に生産性が下がったんじゃないかと思うほどでした。

しかし、走りはじめて数ヵ月後、朝走ることにも慣れ、体力がついてくると走った後でも仕事中に疲れを感じなくなってきました

更に朝ランが馴染んでくると、走った日は出社後の体と頭のキレが明らかに違うことを感じます。朝ランした日は午前中からエンジン全開で仕事に取り組め、夕方になってもあまり疲れを感じません。

ここまで到達するのは1年くらいかかったと思います。無理せずコツコツ、気長に続けることで見えてくる景色です。

仕事中ついコーヒーのお供に甘い物に手が伸びがちです。運動しなければ食べた分しっかり太ってしまいますが、朝走るようになってからは基礎代謝が上がったのか明らかにたくさん食べても太りにくい体になりました。走ることでストレス発散になりドカ食いすることもなくなったというのもあると思います。

さらに意外な効果だったのが、メンタル面の安定です。以前は仕事のことを考えては「嫌だなぁ」と悶々と考えてしまうタイプでしたが、朝ランを始めてからは「悩み続けるほど大したことない。なるようにしかならない!」とサッと気持ちを切り替えられるようになりました。

ランニング中にその日やるべきタスクを頭の中で整理したり、新しいアイデアを練ったりする時間にもなっており、自分にとって今や欠かせない自己投資の時間になっています。

40代という年齢的にも体力の衰えを感じ始めていましたが、朝ランのおかげで「まだまだ頑張れるぞ」と自分に自信が持てるようになりました。

もちろん個人差はありますが、私のような運動嫌いの人間でも、工夫してコツコツ続ければこれだけプラスの変化が得られました。

最初の一歩を踏み出すのは勇気が要りますが、「騙されたと思ってまず1週間続けてみる」ときっと何かしら良い変化を実感できるはずです。

もし三日坊主になっても大丈夫、また仕切り直せばいいのです。大切なのは完璧を求めすぎず、ゆるくても続けること。朝ランは、それ自体が自分を成長させてくれる素敵な習慣だと今では実感しています。

まとめ:朝ラン習慣で爽やかな一日と成功に近づこう

楽に楽しく走ろう

朝ランを習慣にしている成功者が多いのは事実であり、データからも運動習慣と成功(高い成果)との間には一定の相関がみられました。

彼らが朝ランを好む理由は、単に健康のためだけでなく、朝ランがもたらすメンタル面・仕事面でのメリットにあります。朝のランニングによって体が目覚め集中力が増し、一日のスタートダッシュを切れること、ストレス発散や創造的思考の時間になること――これらは忙しいビジネスリーダーにとって大きな利点です。

朝ランのメリットを体感すれば、ダイエット、健康がおまけのように感じてきます。

とはいえ、「朝ランさえすれば誰でも成功できる」わけではありません。大切なのは、朝ランという習慣を通じて得られる健康的な体前向きなマインド、そして自己管理能力です。成功者たちはその副産物を上手に日々の生活活かしているのです。

これから朝ランを始める方も「成功するため」と肩肘張らず、「自分をより良くするための習慣づくり」と考えて気楽にチャレンジしてみてください。実際、筆者自身も朝ランを通じて日々の充実度が増し、「今日も一日頑張ろう」と思えるようになりました。

朝の静かな街を走り抜けた後に飲むコーヒーの味は格別です。

少しずつ日が昇りゆく時間帯に自分と向き合いながら足を動かすことで、心も体もクリアになります。そんな爽やかな一日のスタートを積み重ねていけば、きっと仕事でもプライベートでも今まで以上の成果や幸せを感じられるでしょう。

朝ラン習慣は、成功への近道であると同時に、それ自体が人生を豊かにしてくれる宝物です。ぜひできる範囲から朝ランを取り入れてみてください。あなたの未来にどんなポジティブな変化が訪れるか、きっと楽しみになってくるはずです。

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