ナイキのペガサス41ってどんな感じ？
そんな疑問に毎月1足以上ジョグ用シューズを購入している筆者がズバリ回答します。
- 反発性、クッション性は低い
- 中上級者の玄人向け練習シューズ
- クセの無い履き心地で自身の走力に向き合える
ペガサス41はナイキを代表するデイリートレーナーシューズ。
最近のシューズのトレンド、反発性クッション性はそこまで強くなく、あくまでもニュートラルな性能にこだわりクセの無い履き心地を追求したシューズになっています。
シューズの機能でランニングを楽しむというよりは、ニュートラルな性能で自分の実力や、フォームにまじめに向き合い練習を積み上げるランナーにこそぜひ試してみてほしい一足です。
まさにランニングの〝トレーニング〟のためのシューズ
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執筆者紹介
- 40代会社員ランナー（5人家族）
- ラン歴3年目
- 月間走行距離300km前後
- フルマラソン自己ベスト
4時間29分6秒
（第2回ひたちシーサイドマラソン）
〝楽に楽しくランニング〟をテーマに初心者ランナーに近い目線で発信します。
コメントもお気軽にお願いします。
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ペガサス41の主な特徴
ストラクチャー26の特徴について解説します。
ペガサス41の特徴〝エネルギッシュで快適な履き心地〟
ペガサス41は、進化した反発性とクッション性でランナーの脚を支え、鍛えてくれる王道のトレーニングシューズ。
初心者から上級者まで、多くのランナーにとって頼りになる一足です！
- ReactX+2つのAir Zoomユニットで滑らかな履き心地
- 軽量化、通気性を向上したエンジニアードメッシュアッパー
- クッション、反発は抑えめで自分の脚で走る走行感
ペガサス41の基本仕様
ペガサス41の基本仕様は以下の通りです。
厚底すぎず扱いやすいシューズです
ミッドソール：硬めで衝撃を吸収するクッション、反発は抑えめ
ペガサス41のミッドソールについてレビュー解説します。
ペガサス41は、前作よりも柔らかく、反発力が13%向上したReactXをフルレングスで採用。
踵：35mm／前足部：25mmの10mmドロップです。
着地から蹴りだしまで自然と前に進むような構造です。
厚過ぎず地面を感じる接地感があります
ミッドソールの屈曲性、クッション性をフォースメーターを使って測定してみました。
屈曲性は約90°に曲げたときの力を、クッション性は約1cm沈み込んだ時の力を測定しています。それぞれ3回ずつ測定し、平均値を出しています。
屈曲性は高ければ高いほど曲げから戻る力で推進力を得られますが、足に負担がかかります。
クッション性は低いほど柔らかく、足への負担を軽減できますが沈み込みすぎると力を吸収されて推進力が落ちる場合があります。
他のランニングシューズと比較したペガサス41の測定結果は以下の通り。
| シューズ | 屈曲性[N(90°)] | クッション[N(1cm)] |
|---|---|---|
| ペガサス41 | 84.0 | 93.3 |
| ストラクチャー26 | 78.8 | 95.6 |
| クリフトン10 | 82.3 | 77.1 |
| ノヴァブラスト5 | 54.6 | 66.2 |
| ウェーブライダー29 | 51.4 | 69.4 |
| アディゼロ SL2 | 51.5 | 76.5 |
| ボメロ18 | 57.4 | 63.0 |
| ヴェロシティニトロ4 | 41.8 | 67.2 |
ペガサス41の屈曲性は他のシューズと比べても硬め。
形状を維持した剛性から安定感を感じられます。
クッション性も数値で見るとかなり硬め。
しかし実際に履いてみると沈み込みは少なく硬めのクッション。走っていて足に疲労感がたまるほどではないので、衝撃はしっかりと吸収してくれています。
アウトソール：グリップ力はそこまで強くない
ペガサス41のアウトソールについてレビュー解説します。
ペガサス41のアウトソールには前足部に柔らかい発泡ラバー、かかと部に高耐久ラバーを採用。
履いた感じのグリップ力はあまり強く感じませんでしたが、ラバーの厚みが厚く、耐久性はかなり高そうです。
アウトソールの幅をデジタルノギスを使って実際に測ってみました。
前足部、かかと部の幅を3回ずつ測定し、平均値を出しています。
他のランニングシューズと比較したペガサス41の測定結果は以下の通り。
| シューズ | 前足部の幅[mm] | かかと部の幅[mm] |
|---|---|---|
| ペガサス41 | 106.5 | 85.1 |
| ストラクチャー26 | 108.0 | 89.3 |
| クリフトン10 | 110.6 | 92.9 |
| ノヴァブラスト5 | 115.5 | 93.8 |
| ウェーブライダー29 | 113.1 | 86.3 |
| アディゼロ SL2 | 114.5 | 80.3 |
| ボメロ18 | 113.1 | 94.4 |
| PUMA ヴェロシティニトロ4 | 108.4 | 87.3 |
接地面積は広いほど安定しますが、スピードを出すのには不向きです。
ペガサス41の前足部とかかと部はやや狭めの設計。
少ない接地面積で足離れが良く軽快に走れます。
アッパー：薄く通気性も高い 蒸れずに快適
ペガサス41のアッパーについてレビュー解説します。
ペガサス41のアッパーは、通気性の高いエンジニアードメッシュを採用。
厚みもあり、素材もとても柔らかいので足を柔らかく包み込んでくれるような快適なフィット感です。
履き口：肉厚なクッションで足首周り優しくホールド
ペガサス41の履き口周りについてレビュー解説します。
ペガサス41の履き口周り、そしてシュータンのクッションは厚すぎず程よい厚さです。
優しくしっかりとホールドしてくれるので、履き心地はとても快適。
ヒールカップの作りが高くなっており、ズレない安定感があります
履き口周りの幅をデジタルノギスを使って、ヒール部の高さを定規を使って実際に測ってみました。
履き口周りはサイド、ヒール、シュータンの幅を3回ずつ測定し、平均値を出しています。
ヒール部の高さは定規を入れて1回測定しています。
他のランニングシューズと比較したペガサス41の測定結果は以下の通り。
| シューズ | サイド[mm] | ヒール[mm] | シュータン[mm] | ヒール高さ[mm] |
|---|---|---|---|---|
| ペガサス41 | 12.6 | 15.9 | 6.7 | 85.0 |
| ストラクチャー26 | 14.8 | 19.4 | 8.3 | 76.0 |
| クリフトン10 | 13.6 | 16.3 | 11.5 | 85.0 |
| ノヴァブラスト5 | 16.7 | 14.2 | 2.7 | 77.0 |
| ウェーブライダー29 | 15.3 | 17.7 | 8.0 | 73.0 |
| アディゼロSL2 | 12.8 | 14.9 | 6.2 | 69.0 |
| ボメロ18 | 13.1 | 16.7 | 12.6 | 68.0 |
| ヴェロシティニトロ4 | 15.7 | 17.6 | 5.0 | 78.0 |
ペガサス41の履き口周りのクッション、シュータンは程よい厚み。
特にヒールは高めになっているので、走っている間も抜けるような感じはなく足首周りをしっかりとサポートして安定感を高めてくれます。
重さ：最近のシューズの中では重め
ペガサス41の重さは25.5cmで実測は258.6gでした。
最近のシューズの中では重め。
軽すぎるとついペースが上がってしまうので、自分のペースで走るためには程よい重さとも言えます。
走って重いと感じるほどではないです
前作とペガサス41の違い
前作とペガサス41を比較してみます。
| 項目 | ペガサス40 | ペガサス41 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2023年4月 | 2024年6月 |
| 価格（税込） | 16,500円 | 16,500円 |
| ミッドソール構成 | React、エアズームユニット | ReactX、エアズームユニット |
| 重さ（28.0cm） | 約280g | 約297g |
| スタックハイト | 踵：約31mm 前足部：約21mm | 踵：約35mm 前足部：25mm |
| ドロップ | 10mm | 10mm |
| クッション性 | 硬め | 前作よりやや向上 |
| 反発性 | 反発は控え目 | 前作よりやや向上 |
| 安定性 | クセのない安定感 | クセのない安定感 |
| 推奨ランナー | 中級者〜上級者 | 中級者〜上級者 |
| 主な用途 | ジョグ | ジョグ |
ミッドソールがReactXになり、より柔らかく滑らかな走り心地と安定感がアップしています。
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ペガサス41を実際に履いてみた感想
実際にペガサス41を履いて走ってみたので感想をお伝えします。
サイズはやや細目、ワンサイズアップでいいかも
通常25.5cmを購入しますが、ペガサス41も25.5cmで購入。
足先には1cmほど余裕があるので、長さは問題ありません。
足幅については、やや細目に感じます。
足幅が広く心配な方はワンサイズ上げて購入することをおすすめします。
硬めのクッションと控え目の反発
ペガサス41の反発はかなり控え目。
シューズの力で前に跳ねるという感覚はほとんど感じられません。
またロッカー構造で転がるような推進力があるわけでもないので、しっかりと自分の脚で助力なく走るシューズ。
そしてエアズームユニットのクッション性もそこまで感じられず。
しっかりと地面の接地感を感じながら走れるシューズです。
かなり硬派なトレーニングシューズといった感触
グリップ力はそこまで強くない
ペガサス41のグリップ力はそこまで強い感じではありません。
もちろん滑るということはないですが、路面を掴むような強めのグリップではないです。
柔らかく軽量化されたアッパーが快適
ペガサス41のアッパーは軽量化されたとはいえ、それでも十分な厚みがあり柔らかい素材になっています。
通気性もあり、快適です。
冬の朝ランでもそこまで寒さは感じず程よい厚み
トレーニングシューズとしては十分だが・・・
必要最低限のクッションと反発で、トレーニングシューズの機能としては必要なものを備えているクセの無いシューズ。
ただ・・・悪く言えばこれといった特徴がない。
公式サイトでは
- 安定感のある弾むようなプラットフォーム
- クッショニングと保護性を強化
と解説していますが、他メーカーのシューズは更に上の反発とクッション性を備えています。
そして重さも28cmで297gは、どちらかと言えば重い部類。
よりクッション、反発があって軽い、そして安いシューズはもっとたくさんあります。
そう考えると最近のシューズと比較するとどうしても特徴が無いように感じてしまいます。
わずか1年ですが技術の進歩の速さに驚きます！
ペガサス42での大幅な進化に期待したいところです。
普段履きにもマッチするデザインと機能面
ペガサス41は様々なカラー展開があります。
落ち着いた色を選べばスニーカーのようなデザインで普段履きにも使いやすいので、普段履きにも使いたい人には白や黒がおすすめ。
クッションは他のシューズに比べると硬めではありますが、スニーカーに比べれば十分クッション性はあるので、機能面でも問題ありません。
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ペガサス41 vs ○○ 比較レビュー
ペガサス41って他の似たようなシューズと比較してどうなんだろ？
と思われる方も多いと思います。
以下の記事でペガサス41を私が持っている他のランニングシューズと1対1で徹底比較レビューしています。
どちらのシューズがいいのか、気になる方はぜひチェックしてみてください！
vs ストラクチャー26
50テーマ別比較では29対21でペガサス41の勝利。個人的に一足選ぶならストラクチャー26という結果でした。
反発とクッションで汎用性の高いシューズが欲しいならペガサス41、ほどほどのクッションと反発で走りの質を高める練習を積み上げたい方はストラクチャー26という感じです。
どちらも個性がありいいシューズなのは間違いないです。
ランニングフォームを整えてしっかりと練習できるシューズが欲しい方は、ストラクチャー26のレビュー記事も参考にしてみてください。
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ペガサス41の評判
他のメディアでのペガサス41の評判についてもご紹介。
Runtripで紹介：誰でも履けるエブリワンシューズ
ペガサス41はRuntripでも詳しくレビューされています。
- 確かな接地感を十分感じられる
- 重くなってるが軽さを感じる
- 唯一無二のシューズ
と紹介されています。
ペガサスというだけで安心感があります
SNSでの評判
SNSでの評判についてもいくつかご紹介します。
厚底が苦手な人には安心して履けるシューズだと思います
本当に癖がなく素直なシューズです
自分でペースをコントロールして思い通りの練習ができます
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ペガサス41はこんな人におすすめ！
ペガサス41はある程度ランニングをしていて、
「シューズの性能に邪魔されず自分の脚で走りたい」
という本気のランナーさんにおすすめのシューズ。
ついクッションや反発に目が行ってしまいますが、〝走る練習〟という意味ではそこまで必要じゃないとも言えます。
自分の脚をしっかりと鍛えるためには、助力の少ないシューズで練習をこなすことで走力アップにもつながるはずです。
「これからランニングをはじめたい」
という方は、ペガサス41よりももっとクッション性や反発があってランニングが楽しくなるシューズ（ヴェロシティニトロ4やノヴァブラスト5）をおすすめします。
価格も安くなってるので、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
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総合評価：デイリートレーナーの王道
以上、ペガサス41のレビューをご紹介させていただきました。
クッションや反発の助力は控え目ですが、逆に必要最低限の機能で脚をしっかりと鍛えてくれる最適なトレーニングシューズとも言えます。
脚を鍛えて走力アップを狙いたいランナーさんはぜひチェックしてみてください！
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おすすめシューズをランキング形式で紹介！
シューズを１対１で比較！記事の一覧はこちらから。
ランニング時間をもっと有効にしたいなぁ
という方には『オーディブル』がおすすめ！
走りながら読書ができる、まさに時間の有効活用。
私もオーディブルで月に70時間、20冊以上読書しています！
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私の活用シーンはこちらで紹介しています。
