急に暑くなってきたし熱中症が心配
夏は熱中症のリスクが心配ですよね。特に40代ともなると体力の衰えも感じはじめ、無理をすると体に負担がかかるのでは…と不安になります。
そんな心配な40代でも熱中症に強い身体を手に入れる方法があるのです。それは朝ランです。
実は朝ランを上手に取り入れることで、暑さに負けない体(暑熱順化)を作り、真夏でも暑さに強く、安全に過ごせるようになります。
本記事では、公的機関や医学的エビデンスに基づき、朝ランによる暑さ耐性アップの効果と実践方法を解説します。
初心者目線で悩みに寄り添いながら、夏を乗り切るコツを網羅しましたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
暑さにも強い身体を作り、元気に夏を乗り切っていきましょう!
執筆者紹介
- 40代、妻と3人に子どもをもつ会社員ランナー
- ラン歴3年目でフルマラソンには2回出場(自己ベスト:4時間37分20秒)
- 学生時代は小学校のサッカー部以外に運動部の経験は無し
ランナーとしてはまだまだ初心者だからこそ、これからはじめる人に寄り添った発信ができると思います。
本サイトのミッションは、このサイトを通じてたくさんの方に楽に楽しくランニングはじめてもらうこと。ランニングをはじめた方はぜひコメント欄から「ランニングはじめました」の一言でいいので、教えていただけると嬉しいです!
朝ランが熱中症対策になる理由

朝早い時間に走ることが、どうして熱中症予防につながるのでしょうか?まずは朝ランが熱中症対策になる3つの理由を解説します。
早朝の気象条件や日射・風の特徴、さらに継続することで得られる暑熱順化のメカニズムについて順に見ていきましょう。
暑熱順化が進むメカニズム
朝ランが熱中症に強い身体づくりに効果的な最大の理由が、暑熱順化(暑さへの慣れ)です。
具体的には、暑い環境で運動を続けると
- 体の熱放散機能が向上
- 発汗反応が早く・多くなる
- 汗の塩分濃度が低下する
- 運動時の体温上昇幅が小さくなる
- 心拍数の上昇が抑えられる
といった変化が起こります。要するに「暑さに慣れる」ことで、同じ運動をしても体温が上がりにくくなるのです。
朝ランはまさに夏場に毎日適度な暑さの中で体を動かす習慣となるため、知らず知らずのうちに暑熱順化トレーニングになっています。特に梅雨明け直後の身体が暑さに慣れていない時期に、いきなり日中の猛暑で運動するのは危険ですが、朝の比較的涼しい時間から始めて徐々に負荷を上げるのは理にかなった方法です。
暑さに弱い人ほど最初は軽めの運動から始め、少しずつ体を慣らすことが大切であると環境省も指摘しています(参考:運動時の注意事項)。
なお、暑熱順化によって汗腺の機能向上や血液量増加などが起これば、普段の生活でも汗をかきやすくなり熱中症に強くなります。朝ランで汗をかく習慣は、そのまま真夏の出勤や日中の活動を楽にしてくれる「暑さに負けない身体作り」につながります。
暑熱順化の効果は短期間では失われにくいと言われますが、夏の間継続することでさらに万全の体になります。
訓練すれば暑さにも強い身体を手に入れることができます!そしてそのトレーニングには朝ランがおすすめ。その理由を次に解説します。
早朝の気象条件とWBGTの関係
朝ランをおすすめする最大の理由は、早朝が1日の中で最も涼しい時間帯だから。
夜明け前後(例えば午前5~6時頃)は気温が日中より低く、太陽の位置も低いため直射日光による熱が少なくなります。
また、日本スポーツ協会が公表している熱中症予防運動指針でも、WBGT値が28を超える厳重警戒レベルでは激しい運動は避けるよう勧告されています(参考:暑さ指数(WBGT)について)。
朝の涼しい時間を選ぶことで、熱中症の危険を大幅に減らし暑い季節も快適に運動することができます。
日射と風の影響
朝ランが安全なのは気温だけでなく、日射量や風通しにも関係があります。
日中は太陽が高く昇り強烈な直射日光が降り注ぎますが、早朝は日射が弱く身体の受ける熱負荷が小さくて済みます。直射日光は熱中症リスクを高める大きな要因であり、帽子などで日陰を作るだけでも負担軽減につながります。
朝は建物や地平線に太陽が隠れていたり、斜めの光で影が長くなるため、自然と直射日光を浴びる時間が短くなります。
さらに風の有無も重要です。風通しが良ければ汗が蒸発しやすくなり、体から効率よく熱を逃がせます。逆に無風状態では体表面に熱がこもりやすく、湿度が高いと汗が蒸発せず熱中症リスクが上がります。
一般に早朝は都市部でも夜間の放射冷却で空気が比較的安定し、日中よりは穏やかな風が吹くことが多いく、朝の涼しさ自体が体感温度を下げてくれる効果も大きいと感じます。
加えて道路や地面もまだ熱されておらず、照り返しの輻射熱も弱めです。
朝は日射・輻射熱が少なく風も爽やかなので、一日の中でも体温上昇を抑えながら安全に走れる時間帯です。
科学的エビデンスと公式ガイドライン

続いて、朝ランによる熱中症対策効果を裏付ける科学的なデータや公式の指針をご紹介します。
医学研究にみる朝トレーニングの効果
朝の運動がもたらす健康・体力面の効果について医学・スポーツ科学の観点から解説します。朝ラン習慣には熱中症予防以外にも様々なメリットが報告されています。
体重管理・代謝面のメリット
アメリカの研究では、運動を習慣化している人のうち朝に運動する人は、昼や夕方に運動する人よりBMI(肥満度)や腹囲が低い傾向があることが報告されています(参考:体重維持には朝に運動するのがベスト)。
肥満は熱中症リスク因子の一つ(肥満の人は熱中症を起こしやすい)とされます(参考:運動時の注意事項)から、朝ランで適正体重を維持できれば間接的に熱中症予防にもつながります。
集中力・メンタル面のメリット
朝の有酸素運動は脳の血流を増やし、1日の仕事効率を高めるとも言われます(参考:脳科学的にも立証済み。朝の運動で仕事効率をアップする)。
脳科学の実験では、朝に軽い運動を行ったグループは行わなかったグループに比べ、その後の認知課題の成績が向上したとの報告もあります。また「ランナーズハイ」に代表されるように、ランニングはエンドルフィンやセロトニンなど脳内物質を分泌させストレス解消や気分高揚の効果があります。
朝ランによって爽快な気分で一日をスタートできれば、暑さへの不快感も和らぎポジティブに過ごせるでしょう。
暑熱順化効果の検証
真夏に備えて朝ランを取り入れると、熱中症を防ぐための“暑熱順化”を無理なく進められます。
厚生労働省の熱中症予防ガイドラインでは、気温25〜30℃程度の時間帯に30分前後の軽い運動を週3〜5回、5〜14日続けるだけで発汗が早まり、心拍・深部体温の上昇が抑えられると示されています(参考:熱中症予防基本対策のススメ)。
このように、医学・科学の視点からも朝の運動には体づくりや健康上のメリットが多いことが確認できます。
ただし朝は体温や血圧が低い状態から動き出すため、ウォーミングアップを十分に行い無理のない範囲で取り組むことが大前提です。これらのエビデンスを踏まえつつ、次項から具体的な実践ポイントを見ていきましょう。
日本スポーツ協会の推奨と実践例
日本スポーツ協会(JSPO)も熱中症予防の啓発に力を入れており、公式サイト「熱中症を防ごう」で情報提供をしています(参考:熱中症を防ごう)。そこでは運動時の基本原則として「熱中症予防5か条」や運動指針、暑さに慣れるためのポイントなどが紹介されており、朝ランが有効であることが分かります。
JSPOの熱中症予防5か条は以下の5点です(概要)
- 暑さに慣れよう – 梅雨明けや休み明けの急な暑さでは特に熱中症が多発。5~7日程度かけて徐々に体を慣らす順化トレーニングが有効。普段運動しない人も、急に暑い日に運動量を落として少しずつ負荷を上げる工夫が必要。
- 無理な運動は避けよう – 日本の高温多湿の夏はそれだけでリスクが高いので、他の季節より運動強度・量を下げる。年齢による耐性差もあり、高齢者や子供は発汗機能が不十分なことがあるので特に注意。
- 自由に水分・塩分を摂取できる環境を – 運動中は喉が渇く前にこまめな水分補給が重要。大量に汗をかいた場合は塩分補給も必須で、スポーツドリンクの活用が効果的。子供には麦茶+塩タブレット等でもOK。周囲も自由に給水できる雰囲気づくりを。
- 薄着と服装選び – 夏場は半袖・短パンなど皮膚をなるべく露出して放熱しやすくすることが望ましい。やむを得ず防具や厚手の服が必要な競技では、休憩中に装具を外す・運動量をさらに落とす・順化期間を設けるなどの対策が求められる。吸汗・速乾性に優れた化繊素材のウェアが汗の蒸発を促し良い。
- 体調管理を万全に – 寝不足や疲労、風邪気味など体調不良の時は無理をしない。夏は普段以上に自分の体調に敏感になり、少しでもおかしいと感じたら運動を中断する。
朝ランに当てはめれば、(1)早朝から徐々に体を慣らすこと、(2)調子が悪い日は休む勇気を持つこと、(3)走る前後の水・塩分補給と通気性の良いウェア着用、とすることで日本スポーツ協会推奨の熱中症予防になります。
いきなり長距離・速いペースで走ろうとせず、無理せずまずは短時間のウォーキングやゆっくりジョギングからスタートして暑さに体を慣らすことが大切です。
朝ランを安全にする5つの実践ポイント

ここでは、朝ランを安全に行うための具体的ポイントを解説します。走り始める前の準備から、走行中のペース配分・給水、ウェア選び、そして終わった後のクールダウン方法まで、5つの場面に分けて網羅します。初心者でもすぐ実践できる内容ですので、一つひとつ確認してみましょう。
走る前:起床後200–400 ml給水
朝ランは準備が9割と言っても過言ではありません。まず起床したら、その日の気象条件や自分の体調をチェックしましょう。
- 起床後の水分補給:人は寝ている間にコップ1杯(約200ml)程度の汗をかき、水分が失われています。朝起きた直後は軽い脱水状態になっており、そのまま運動を始めるのは危険です。起床後まず200~400ml(コップ1~2杯程度)の水をゆっくり飲んで体を潤しましょう。水分が不足したドロドロ血液では全身に酸素が巡りにくく、走り出しても調子が上がりません。常温の水や麦茶など飲みやすいもので構いませんので、しっかりと給水してから走る準備をします。
- 軽い食べ物の摂取(必要に応じて):本格的な朝食は走った後にとるとしても、空腹が強い場合はエネルギー不足で走れないのでバナナ半分やスポーツゼリー飲料など消化に良いものを少し口に入れておくと安心です。低血糖状態で走るとめまいや力が出ない等の不調を起こす場合があります。特に前夜の夕食が少なかった場合などはエネルギー補給しておきましょう。
- ストレッチと日焼け止め:水分補給後、出発前に軽い動的ストレッチで筋肉を目覚めさせます。肩回し・足首回し・膝の屈伸などを数分行い、心拍と体温を徐々に上げましょう。また朝とはいえ紫外線対策も必要です。日差しが強い季節は日焼け止めクリームを塗り、帽子やサングラスの準備もしておくと良いでしょう。
朝はなかなか時間がないですが、起きてまず水を飲む、必要に応じてエネルギー補給をして、外に出て数10m歩くとともに動的ストレッチ。これなら短時間で走りだすことができます。
体と頭を目覚めさせるためにも、朝ラン前のこのひと手間が、安全で快適なランニングにつながります。
特に水分補給は熱中症予防の基本ですので、「走る前に一杯の水」は週間にしていきましょう。
ペース設定:会話ができる心拍ゾーン(MHR70%)
朝ランではペース(速度)の設定も重要です。張り切って飛ばし過ぎるとオーバーヒートや息切れを招き、熱中症リスクが高まります。基本は「会話ができるくらいの楽なペース」で十分です。
「会話ができるペース」とは、走りながら隣の人と話しても息が切れない程度のスピードであり、心拍数で言えば最大心拍数(MHR)の約70%前後に相当します。軽く汗ばむ程度の負荷で、「今日は涼しくて気持ちいいですね」と話しかけられるくらいの余裕がある状態。このくらいのペースであれば身体に過度なストレスもかからず、有酸素運動として脂肪燃焼効果も高いゾーンになります。
特に夏場は気温・湿度の影響で心拍数が普段より上がりやすく、同じ速度でも疲労しやすくなります。暑い日は平常時より意識してペースを落とすことがポイントです。
こんなにゆっくりで意味があるのかな?
と思うくらいで丁度良いです。
夏は決してタイムを追求する時期ではありません。長くゆったり走って汗をかくことで暑熱順化を図るくらいの気持ちが大切です。
夏にじっくりと下地を作っておけば秋冬に大きく成果を刈り取ることができます。
ペース管理には心拍計つきのランニングウォッチが役立ちます。
朝起きた直後は体温も低く心拍も安静に近いので、ウォーミングアップに5~10分歩くかスロージョグを入れてから目標ペースに上げると良いでしょう。走行中に少しでも**「きつい」「息苦しい」**と感じたら迷わずペースダウンするか立ち止まって休憩してください。朝の空気を楽しみながら、笑顔で会話できるくらいの余裕を持って走るのが朝ラン長続きのコツでもあります。
最大心拍数の70%って思っている以上にゆっくりなので、ランニングウォッチで心拍数を見ながら走れば効果的にランニングできます。ランニングウォッチも数千円のもので十分ですので、ぜひ導入を検討してみてください。
ランニング中の水分補給
水分補給は熱中症予防の命綱です。朝ランでも給水を怠らないようにしましょう。人間は運動で大量の汗をかくと体内水分が失われ、脱水症状になると体温調節ができなくなります。以下のポイントを守ってください。
定期的な給水
ランニング中は喉の渇きを感じる前からこまめに水分を摂ります。目安としては20~30分ごとに150~250ml程度を少しずつ飲むのが効果的です。汗で失った全てを補う必要はありませんが、体重の2%以上減るような脱水はパフォーマンス低下や危険ラインなので、その範囲に収まるよう意識します。
電解質(塩分)の補給
大量に汗をかくと水と一緒に塩分(ナトリウム)も失われます。水だけを補給し続けると血中の塩分濃度が薄まり、吸収が悪くなったり最悪低ナトリウム血症を起こす恐れもあります。そこでスポーツドリンク等を利用し、塩分(Na)の飲料を摂るのが望ましいとされています。
朝ランの給水携行方法
短時間のランなら自宅を給水ポイントにする手もありますが、30分以上走る場合は必ずドリンクを持って走りましょう。
ウエストポーチやハンドボトルなどに入れて携帯する方法もありますが、おすすめはMizunoの360°マルチポケットランニングパンツ+ソフトフラスク。腰回りがメッシュポケットになっており、ソフトフラスクなら背面ポケットに入れて走れます。荷物が増えないのはうれしいポイントです。
公園や自販機で入手できる場所を経路に組み込むのもおすすめです。夏場は冷たい飲料で体を冷やす効果も期待できます。
夏場の長時間のランニングでは「あそこの自販機まで走れば休憩」と心の支えになります。
ランニング後もしっかり水分補給
ランニング後はしっかりと水分補給をしましょう。走る前後に体重を量ってみると、自分がどれくらい汗をかいたか(減った体重≒失われた水分量)が分かります。例えばラン後に体重が1kg減っていたら、少なくとも減った分以上の水分補給が必要です。一気に1リットル飲むのはきついので、時間をかけてしっかり補給することが大切です。
ウェアとギア:通気性メッシュ+キャップ+冷却タオル
朝ランの服装・持ち物にも工夫することで快適にランニングできます。夏場のランニングウェア選びのポイントは「涼しく・軽く・日差しを防ぐ」ことです。
そして大半のグッズはWorkmanで安くそろえることができます。私が愛用しているものもあわせてご紹介いたします。
通気性・吸汗速乾素材のウエア
シャツやパンツは薄手で風通しの良いものを選びます。ポリエステルなど化学繊維のメッシュ素材は汗をすぐ乾かしてくれるので快適です。露出に抵抗がなければノースリーブやランニングパンツも◎。ただし直射日光に肌が当たる部分は日焼けに注意が必要です。
私はWorkmanのノースリーブとMizunoの360°マルチポケットランニングパンツを愛用しています。Workmanは580円と驚きの安さですが、涼しく高性能なのでおすすめです!

帽子(キャップ)
帽子は熱中症対策の必須アイテムです。強い日差しを頭に直接受けると体温が上がりやすくなるため、朝でも晴れている日はキャップをかぶりましょう。ランニング用の帽子は通気孔が開いていたり、メッシュ構造で蒸れにくい工夫がされています。ツバがあるタイプなら顔への日差しも防げて一石二鳥です。
色は好みもありますが、白系など明るめだと熱を吸収しにくく涼しいです。帽子自体を水で濡らしてかぶると気化熱で冷却効果も得られます。
夏場は汗が顔に垂れてくるので、頭の汗が顔に流れてくるのを防ぐためにも帽子があると夏場のランニングが快適になります。
Workmanなら1,000円くらいで購入できます。
冷却タオル・ネッククーラー
首に巻く冷感タオルや保冷剤バンドもおすすめです。首元(頸部)には太い動脈が通っているため、ここを冷やすと効率よく血液を冷却できます。
市販の冷却タオルを水で濡らして軽く絞り、首や肩にかけて走れば、気化熱で熱を発散し体温上昇を抑えてくれます。
特に気温が高い日や長めに走る日はあるとより快適にランニングを楽しめます。途中で乾いたら公園の水道で再度濡らすこともできますし、振り回すとヒンヤリするので夏のランニングには必需品です。
これもWorkmanの冷感タオルを愛用しています。
サングラス・アームカバー
朝でも紫外線は降り注いでいます。目の保護にスポーツサングラスをかけると快適ですし、薄手のアームカバーで腕を覆えば日焼け防止になります。最近は夏用の冷感アームスリーブもあり、つけるとひんやりして直射日光から肌を守れます。
Workman冷感アームスリーブが1,000円くらいで買えます。ぜひチェックしてみてください。
シューズとソックス
シューズは通気性の良いランニングシューズを使用し、靴下も吸汗性に優れたものを履きます。シューズ内が蒸れると足の不快感につながるので、メッシュアッパーのシューズや、五本指ソックスなどで汗対策するとベターです。
ただし薄手のソックスは穴が開きやすいという弱点もあります。快適性と耐久性のバランスで好みのソックスを探してみるといいかもしれません。
ソックスはWorkmanのアーチパワーアシストショートを愛用しています。アーチを支えてくれるので疲れにくく、つま先とかかとがクッションパイルになっており耐久性も◎。そして3足セットで980円ととてもコスパがいいです!

朝ランはまだ気温が低めとはいえ、暑いです。ランニングアイテムを揃えるだけで夏のランニングもだいぶ快適になるので、ぜひこだわってみてください。
「涼しく走る工夫」を凝らせば、ランニングをより楽しむことができます。
5分ウォークでクールダウン→しっかり水分補給
夏場のランニングは走り終えた後のクールダウンも重要です。運動直後に正しく体を冷やし整えることで、熱中症の予防と疲労回復を促進できます。簡単なクールダウンの方法をご紹介します。
- 5分程度のウォーキング:ゴールしたら、いきなり止まらずにゆっくり歩きながら呼吸を整えます。心拍数を徐々に下げ、血液が脚に溜まらないよう循環を促します。
- 首・脇の下・鼠径部の冷却:体にこもった熱を素早く取るには、血液が集まる部分を冷やすと効果的。首の前側両脇(前頸部)・両脇の下(腋窩部)・脚の付け根(鼠径部)の3か所を水道水で濡らしたタオルを当てるだけで冷えてきます。
- 水分・塩分の補給:クールダウン中に水分も補給します。スポーツドリンクや経口補水液があればベストですが、水+塩タブレットでも構いません。意識的にコップ1~2杯は飲んでしっかり水分を補給しましょう。
- 静的ストレッチで整理運動:呼吸を整えるとともにゆっくり静的ストレッチを行いましょう。太ももやふくらはぎ、股関節、肩周りなどを伸ばし、走った筋肉をクールダウンします。
疲労回復促進にはランニング後の入浴(温冷交代浴)もおすすめです。汗を流してリラックスできるだけでなく、運動後にあえて温かい湯に入ることで暑熱順化効果をさらに高めるというメリットがあります。
暑い風呂→上がって冷水シャワーを浴びる、という温冷交代も体温調節機能を鍛え、疲労回復を促進する効果があります。
以上のクールダウンを丁寧に行うことで、疲労を残さずそのあとも元気に過ごすことができます。また翌日以降のランニングも快適にできて、ランニング習慣の継続にもつながります。
運動後の冷却と補給はもランニングのルーチンの一部にして、実践していきましょう。
朝ランで夏が楽になる?筆者の経験談

ここでは筆者自身の経験として、朝ランを始めて夏の生活がどう変わったかをご紹介。40代・ランニング歴3年目ですが、夏も元気に過ごせる体になったと実感しています。
朝ラン開始前の課題(睡眠不足・体重増など)
朝ランを始める前は、私は典型的な運動不足サラリーマンでした。毎日残業で平日の帰りは遅く、睡眠不足で朝もギリギリまで寝て、バタバタ準備をして仕事に行く、これを毎日繰り返す生活でした。
自分の体の健康と向き合う時間はほぼ0。その結果、体重増加や慢性的なだるさを感じており、「年とともに体力も落ちるし当然かな」と思っていました。
夏場は通勤だけで汗だくになり、冷房の効いたオフィスで余計に疲れる悪循環。とにかく夏は常に疲労感を感じている日々でした。
もう暑さで外に出るだけで疲れちゃうし、夏に走るなんて考えられない行動でした。
朝ラン習慣を作って迎えた夏 発汗量・集中力UP
朝ランを習慣化して迎えた夏。まず早朝ならそんなに暑さを感じずに外で運動できることに気づきます。
湿度はありますが、やはり夜間で一番気温が下がった時間帯。更に日差しも強くないので、夏でも外にでて運動することが苦じゃないと感じます。
走っている間は当然滝のように汗が出ます。しかし暑さに苦しみながら、暑いから汗が出るではなく、自然と汗が大量に出てくる感じです。
代謝が進んで老廃物が排出されてると思うと、逆に汗をかくことが気持ち良くなってきます。この時に発汗機能が鍛えられて暑熱順化につながるのだと実感しました。
出社時も走る前よりも通勤電車や職場での暑さが気にならなくなっている気がします。暑いけどダルさは感じない。子どもが夏汗だくで外で遊ぶように、暑い中でも元気に過ごせる感覚です。
暑い中でも汗がスムーズに出て体温調節がうまくいっているため、体への負担も小さいのではないかと感じます。
汗もべたつきが少なく、水みたいにサラサラな感じになってきます。べたつきが無ければ汗をかくこともそんなに不快ではなくなります。
仕事中も集中力や気分の爽快さが全然違います。昔は夏に通勤して職場に到着するだけで疲れてましたが、疲労感もなく、仕事に集中して取り組むことができます。
夏は服装も薄着になることが多いと思いますが、しっかりと汗をかいて老廃物を排出することで見た目にもスッキリしてくることがわかります。
体がスッキリしてくると、鏡の前に立つことが楽しみになります!
朝ラン習慣で早起きするようになると、寝起きがスッキリします。爽やかで涼しい時間に目覚めるというのもありますが、朝運動することで夜の睡眠の質が上がり、朝目覚めた時のだるさが軽減しました。
朝ランが夏の生活リズム全体を良い方向に整えてくれたと感じています!
忙しい40代でも続く!朝ラン継続テク

朝ランの効果を感じても、仕事や家庭で忙しいと「三日坊主にならないか」が心配ですよね。ここでは忙しい40代でも朝ラン習慣を継続するコツをまとめました。無理なくスタートする方法から、最新のテクノロジー活用、家族や仲間を巻き込むアイデアまで、楽しみながら続けるためのヒントです。
10分ショートラン×週3のスモールスタート
まず継続の鉄則は無理のない目標設定です。
最初から「毎日5時起きで10km走るぞ!」と気負うと、体も生活も持ちません。
まずは週3回程度・1回10分前後のショートランから始めてみてはどうでしょうか?10分なら準備とクールダウンも軽く済むので、時間を捻出しやすいと思います。
慣れてきたら少しずつ回数や時間を増やしていけば成長も感じられます。
小さくはじめて自己肯定感を積み重ねることが大切です。
スケジュールの固定化もポイントです。「毎週月・水・金の朝ラン」といった具合に曜日を固定化することで、「今日は走ろうかな、どうしようかな」と悩む必要がなくなり習慣化しやすくなります。朝ランのリズムが身につき、生活の一部になれば継続も楽になります。
アプリ&ウェアラブルで可視化→継続率アップ
モチベーション維持には記録と可視化が効果絶大です。最近はスマホのランニングアプリやスマートウォッチで、走行距離・タイム・心拍数・消費カロリーなど様々なデータを簡単に記録できます。「走った日数や距離が積みあがっていく」「1ヵ月前より走る距離、タイムが早くなった」そんな成長を数字で確認することで成長を実感してランニングがより楽しくなってきます。
私が愛用しているHUAWEI Band 10なら7,000円くらいでコスパも良く、ランニングに必要な機能が手に入るのでおすすめです。

SNS、コミュニティの活用
一人で黙々と朝ランを続けるのが難しい場合、周囲の力を借りるのもひとつの手です。SNSを開けば同じように走っている人のランニング記録がたくさんみつかります。
「あの人が走っているから私も頑張ろう」
とやる気にもつながるはずです。
人との繋がりは継続の原動力です。特に同世代の仲間がいると情報交換でランニングアイテムや練習法の参考にもなります。ランニングの情報に触れれば触れるほど、ランニングのモチベーションはどんどん高まります。ぜひうまく活用してランニングのモチベーションにつなげていきましょう!
以上のテクニックを活用して、ぜひ朝ラン習慣をあなたの生活に根付かせてください。
「継続は力なり」、最初は辛かった早起きも数ヶ月後には当たり前になり、夏の暑さに負けない強い体が手に入っているはずです。
よくある質問(FAQ)


最後に、読者の方から寄せられがちな疑問にお答えします。朝ランと熱中症に関する素朴な質問をピックアップしました。同じ悩みをお持ちの方はぜひ参考にしてください。
朝ランは何時スタートがベスト?
できるだけ早い時間、日の出前後のスタートがおすすめです。夏場であれば午前5~6時台に走り始めるのが理想的。日差しがなければ汗はかきますが、暑さのストレスも少なく楽に走ることができます
ただしあまり暗いうちから走ると安全面の不安もあります。日の出時刻を確認し、周囲が明るくなり始める頃に走るのがおすすめです。
朝食は走る前後どちら?
結論から言うと、軽いランニングなら何も食べずに走ってランニング後に朝食をとるのがおすすめです。長時間や負荷の高いランニングをする場合は、走る前に軽いエネルギー補給、ランニング後にしっかりした朝食をとるといいと思います。
空腹のまま長時間走ると低血糖を起こすリスクがあるため、バナナやエネルギージェルなど消化の良いものをラン前に少量とっておくと安心です。
走り終わった後は体がエネルギーと栄養を欲しているため、ラン後にしっかり朝食を摂りましょう。運動直後は消化吸収もスムーズなので、タンパク質やビタミン、糖質をバランス良く補給します。
湿度が80%超でも走っていい?
湿度80%を超えるような日は、湿度が高いと汗が蒸発しにくく体温が下がらず、熱中症にもなりやすいです。走ってもいいですが、無理せず慣れないうちは走るとしてもあまり負荷をかけずに、短時間かつ低強度に留めるのが安全です。
ランニング中もしっかり水分を補給しましょう。
夕方ランとの併用は効果的?
朝と夕方の2回走る「二部練習」は、上級者なら暑熱順化や走力向上に有効ですが、一般の方が無理に行う必要はありません。
一般のランナーにとって毎日2回走るのは体への負担も大きいです。40代で仕事や家庭もある中、朝夕2回のラン習慣を維持するのはかなり大変です。
無理なく続けられる範囲で朝ラン中心に行い、余裕があれば夕方もプラスするぐらいの位置づけが良いと思います。
無理な二部練は禁物ですが、上手に併用できればトレーニング効果が高まるのも事実です。自分の体調と相談しながら計画してください。
まとめ|朝ランで暑さに強い身体を手に入れよう


朝ランによる暑熱順化・熱中症対策についてお届けしました。
暑い夏を乗り切る鍵は、「暑さに順応した体」と「正しい知識と対策」です。朝ランはその両方を手に入れる最強の手段と言えます。
最初は早起きがつらいかもしれませんが、1週間、2週間と続けるうちに体が慣れ、むしろ朝走らないと物足りないくらいになります。
40代からでも決して遅くありません。今日から無理のない一歩を踏み出し、朝ランで暑さに強い身体を手に入れましょう。夏でもランニングが楽しくなるはずです!
皆さんの夏の朝ランが爽快で実り多いものになりますように。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
本ブログは「40代から楽に楽しくはじめるランニング」をコンセプトに運営しています。「最近運動不足だなぁ」と感じる方はチャンスです!こちらの記事からランニングをはじめて、引き締まった走れる体を目指してみませんか?


